イタチの罠は自分で仕掛けていい?許可・罠の選び方・エサ・捕獲の流れを解説

イタチ

イタチは鳥獣保護管理法の対象で、自治体の許可なく罠で捕獲すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になる恐れがあります。許可を得たうえで罠を使う場合も、イタチの体に合った小型の箱わなと、肉系のエサを選ぶことが捕獲のポイントです。

本記事では、イタチの罠に必要な許可・罠の選び方・エサ・捕獲の流れ・かからないときの見直し方・注意点を解説しています。

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目次

イタチに罠を仕掛けるには自治体の許可が必要

イタチを罠で捕獲するには、原則として事前に市区町村の許可が必要です。イタチは鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)の対象で、許可のない捕獲や殺傷は禁止されています。違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される恐れがあります。

生活環境への被害を防ぐための捕獲は「有害鳥獣捕獲」と呼ばれ、許可の窓口は多くの場合、住んでいる市区町村です。罠を買う前に、まず市区町村の鳥獣担当の窓口に相談しましょう。

イタチならではの注意点として、オスとメスで法律上の扱いが異なることが挙げられます。狩猟の対象となる鳥獣は法律で決められており、イタチについては「イタチ(オス)」と「シベリアイタチ(チョウセンイタチ)」が指定されています。在来種のニホンイタチのメスは狩猟の対象に含まれません。

住宅の敷地内で狩猟期間中に捕獲する場合など、許可が不要になる例外もありますが、条件は細かく決められています。オスとメスを外見で見分けるのも簡単ではないため、自己判断はせず、捕獲できる対象や条件は許可の内容に従いましょう。

参照:環境省「狩猟制度の概要」

イタチの捕獲に使う罠の選び方

イタチの捕獲には、体の小さいイタチに合った罠を選ぶことが重要です。罠の種類ごとの特徴は下記のとおりです。

罠の種類仕組みイタチの捕獲での扱い
小型箱わな(踏み板式)中に入って踏み板を踏むと扉が閉まる捕獲率が高く、自治体の貸し出しでも一般的
小型箱わな(吊り餌式)エサのフックが引っ張られると扉が閉まる誤作動が少ない。エサの固定がポイント
くくり罠・トラバサミワイヤーや金属板で足を拘束する錯誤捕獲・けがのリスクが大きく、家庭での使用は不可・非推奨

それぞれの選び方を順に解説します。

イタチの体に合った小型の箱わなを選ぶ

イタチの捕獲には、小型の箱わなを選びましょう。イタチは胴が細長く体が小さいため、ハクビシンやアライグマ用の大きな箱わなでは、踏み板を踏んでも作動しなかったり、網目のすき間から逃げられたりする恐れがあります。

サイズの目安として、大阪府枚方市が貸し出しているイタチ用の捕獲器は、高さ約20cm・幅約20cm・奥行き約60cmです。購入する場合は、このくらいの大きさで、網目の細かいものを選ぶと安心です。

参照:枚方市「イタチについて」

踏み板式と吊り餌式の違い

箱わなには、踏み板式と吊り餌式の2つのタイプがあります。迷った場合は、自治体が貸し出している捕獲器と同じタイプを選ぶと、使い方の案内も受けやすくなります。

踏み板式は、奥のエサに引き寄せられて中に入り、途中の踏み板を踏むと扉が閉まるタイプです。中に入りさえすれば捕獲できる確率が高い一方、ネズミなど小さな動物でも作動してしまう場合があります。

吊り餌式は、フックに付けたエサを引っ張ったときだけ扉が閉まるタイプです。誤作動が少ない反面、柔らかいエサだと取られて逃げられることがあるため、エサをフックにしっかり固定しましょう。

くくり罠・トラバサミは使わない

家庭でイタチを捕獲する場合、くくり罠やトラバサミは使わないでください。トラバサミは、ペットなど狙っていない動物を誤ってとらえる「錯誤捕獲」を防ぐため、狩猟での使用が禁止されています。くくり罠にも使い方の規制があり、けがをさせる恐れや、設置する人がけがをする危険もあります。

また、罠を自作するのもおすすめできません。構造が不十分だと逃げられたり、動物を傷つけたりする恐れがあるためです。家庭での捕獲は、自治体から借りるか市販されている小型の箱わなを使いましょう。

参照:環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」

罠でイタチを捕獲するまでの流れ

罠でイタチを捕獲する際は、下記の流れで進めます。

  • 自治体に捕獲許可を申請する
  • 罠の設置場所を決める
  • イタチが好むエサを仕掛ける
  • 設置後は毎日見回りをする
  • 捕獲後は許可の条件に従って対応する

自治体に捕獲許可を申請する

最初に、住んでいる市区町村へ捕獲許可を申請します。担当の部署は自治体によって異なり、環境課や農林関係の課が窓口になっているケースが多いです。

たとえば福岡市では、捕獲許可の申請書のほか、捕獲する場所がわかる図面や捕獲実施計画書などの提出を求めています。許可証の交付を希望する日の8日前までに申請するよう案内しており、許可を受けずに罠を設置することはできないと明記しています。

許可を受けた後は、捕獲の際に許可証を持ち歩く、罠に氏名や許可番号などを書いた標識を付ける、期間が終わったら許可証を返すといったルールも守りましょう。

参照:福岡市「有害鳥獣の捕獲」

罠の設置場所を決める

罠は、イタチが通る場所に置くのが基本です。足跡や糞、夜間の物音などから、通り道や侵入口の近くを探しましょう。

設置する場所は平らで安定したところを選び、罠がガタつかないようにします。揺れると警戒されやすいためです。屋根裏など高い場所や狭い場所への設置は、転落などの危険があるため無理をしないでください。

イタチが好むエサを仕掛ける

イタチは肉食寄りの雑食で、唐揚げや鶏肉、魚など動物性のエサを好むといわれています。果物をよく食べるハクビシンとは好みが異なるため、ハクビシン用の情報をそのまま参考にしないよう注意しましょう。

香辛料の強いものは避け、においが出やすいものを選びます。肉や魚は傷みやすいため、こまめに交換しましょう。

設置後は毎日見回りをする

罠を仕掛けたら、1日1回以上見回りをしましょう。福岡市のように、1日1回以上の見回りを許可を受けた人への注意事項としている自治体もあります。

捕獲したイタチを長時間放置すると、衰弱したり悪臭の原因になったりします。あわせて、エサが傷んでいないか、ペットなど対象外の動物がかかっていないかも確認しましょう。

捕獲後は許可の条件に従って対応する

捕獲した後の対応は、自治体の許可条件や案内に従います。枚方市のように、人家から離れた緑地や山中などに放すことをルールとしている自治体もあります。捕獲後に何をすべきかは、許可を申請する段階で確認しておきましょう。

罠にかかったイタチは興奮してかみつくことがあるため、素手で触らないでください。また、遠くに放しても、侵入口が開いたままでは別の個体が入ってくる可能性があります。

イタチが罠にかからないときの見直しポイント

罠を仕掛けてもイタチがかからない場合は、下記の3点を見直しましょう。

  • 周りにほかのエサ場が残っていないか
  • 罠に人のにおいが付いていないか
  • 罠のサイズ・設置場所が合っているか

周りにほかのエサ場が残っていないか

罠の外にエサがあると、イタチはわざわざ罠に入りません。生ゴミや屋外に置いたペットフード、庭に来るネズミなどは、いずれもイタチのエサになります。

生ゴミは蓋つきの容器で管理し、ペットフードは出しっぱなしにしないなど、家の周りのエサ源をなくしたうえで罠を仕掛けましょう。

罠に人のにおいが付いていないか

イタチは警戒心が強く、においにも敏感です。罠に人のにおいが付いていると、近づかないことがあります。設置やエサの交換のときは、手袋を着けて作業しましょう。

罠を置いてすぐにかかるとは限りません。数日たっても変化がない場合は、罠の入口付近にも少量のエサを置き、イタチが罠の近くに慣れるようにする方法もあります。

罠のサイズ・設置場所が合っているか

罠が大きすぎると、踏み板が作動しなかったり、すき間から逃げられたりします。前述の小型のサイズになっているか確認しましょう。

設置場所が通り道から外れている可能性もあります。足跡や糞がどこにあるかを改めて確認し、場所を変えてみてください。見直しても捕獲できない場合は、捕獲にこだわらず、業者への相談を検討しましょう。

自分で罠を仕掛ける前に知っておきたい注意点

自分で罠を仕掛ける前に、下記の3点に注意しましょう。

  • ペットや対象外の動物がかかる恐れがある
  • かみつき・感染症のリスクがある
  • 捕獲しても再発防止にはならない

ペットや対象外の動物がかかる恐れがある

罠には、近所の猫などのペットや、許可の対象外の動物がかかることがあります。対象外の動物がかかった場合は、その場で放さなければなりません。

ペットがけがをすると、近所とのトラブルにつながる恐れもあります。罠は自宅の敷地内の、ペットが入り込みにくい場所に置きましょう。

かみつき・感染症のリスクがある

罠にかかったイタチは興奮しており、鋭い歯でかみつくことがあります。不用意に手を近づけないでください。

また、イタチなどの野生動物にはノミやマダニが付いていることがあり、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症が注意喚起されています。罠や捕獲したイタチを扱う際は、手袋・マスクを着用しましょう。

参照:厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A」

捕獲しても再発防止にはならない

罠でイタチを1匹捕獲しても、それだけでは被害は止まりません。侵入口が開いたままだと、別のイタチが入ってくるためです。

被害を止めるには、追い出し・侵入口の封鎖・糞尿の清掃と消毒までをセットで行う必要があります。侵入口の特定や高い場所での封鎖作業は個人では難しいことも多いため、無理をせず業者に相談しましょう。イタチの侵入経路と被害の全体像は「野生のイタチ侵入への対処法とは|被害・リスク・業者の選び方を解説」で解説しています。

イタチの駆除・捕獲には駆除の達人への依頼がおすすめ

駆除の達人は、イタチをはじめとする害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、罠での捕獲が難しいと感じたときに気軽にご連絡ください。

イタチ駆除業者を選ぶポイント

イタチの捕獲・駆除を業者に相談する際は、下記の3点を意識して選びましょう。

  • イタチ駆除の資格・実績・口コミをチェックする
  • 3〜5社に相見積もりをとる
  • アフターケアの種類・期間を確認する

イタチ駆除の資格・実績・口コミをチェックする

イタチの捕獲・駆除には法律と建物の知識が求められます。下記のような資格・登録・保険の有無を確認しましょう。

資格・登録内容
狩猟免許(わな猟)イタチなどの野生鳥獣を罠で捕獲するために必要な免許
解体工事業の登録侵入口封鎖などで建物に手を加える工事に関わる登録
損害賠償保険作業中の事故・破損に備えた保険への加入

あわせて、公式サイトの施工事例やGoogleマップの口コミも確認しましょう。イタチの駆除実績を写真つきで具体的に公開している業者は、依頼後の作業内容を想像しやすく安心です。

3〜5社に相見積もりをとる

見積もりは1社だけで決めず、3〜5社から現地調査つきでとりましょう。複数の見積書を比べると、費用の相場や作業内容の違いがわかります。

「一式」とだけ書かれた見積書や、合計金額しか書かれていない見積書を出す業者は避けたほうが無難です。捕獲・封鎖・清掃消毒などの内訳が書かれているかを確認し、質問にきちんと答えてくれる業者を選びましょう。

アフターケアの種類・期間を確認する

イタチは再発しやすい害獣のため、駆除後のアフターケアも大切な比較ポイントです。契約前に下記を確認しましょう。

【イタチ駆除のアフターケアのチェックポイント】

  • 定期点検の内容・期間
  • 保証期間内の再発に対する対応・料金
  • 保証期間の長さ

保証期間の長さだけでなく、再発したときに無料でどこまで対応してもらえるかも、契約前に書面で確認しておくと安心です。

「駆除の達人」イタチ駆除の事例をチェック

「駆除の達人」にはイタチ駆除の実績が多数あります。ここでは、岡山県岡山市の駆除事例について見ていきましょう。

【作業内容】

  • 燻煙追い出し作業
  • 外部侵入口封鎖工事
  • ウイルス消毒剤散布
  • ノミ・ダニ駆除剤散布
  • 消臭作業
  • 糞清掃

この住宅では、糞と尿のにおいが室内にまで広がっており、糞の量も多い状態でした。まず、1階と2階の天井裏の糞を清掃しました。

次に、1階と2階の天井裏と床下で、煙による追い出し作業を行いました。1階の天井は板の薄い和天井だったため、壁のすき間や天井裏の奥まで煙が届くよう、時間をかけて作業しています。

最後に、外から侵入口をふさぐ工事を行いました。主な侵入口は、玄関の上の板金屋根と1階の屋根が重なる部分で、イタチの足跡も複数ありました。2階の屋根の重なり部分と1階の入母屋の両脇にあったすき間を、パンチングメタルとコーキングでふさぎ、薬剤を散布して作業を終えました。

イタチの駆除・対策には駆除の達人をご検討ください

駆除の達人をご検討ください

イタチの罠での捕獲が難しく、駆除や対策が必要な際には、即日駆除も可能な「駆除の達人」をご検討ください。

メールフォーム・電話で24時間問い合わせ可能なので、イタチの被害に気づいた時点でお気軽に相談・無料見積もりをお申し込みください。

【駆除の達人の3つの強み】

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駆除費用、殺菌・消毒費用、清掃費用、出張費用、深夜料金、休日料金、すべて込みで7,700円からの対応が可能です。

見積もり料金は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

イタチ被害に関する各自治体の取り組み

イタチの罠での捕獲を検討したら、市役所などの自治体に相談するのもおすすめです。下記のような支援を受けられます。

  • イタチ駆除のアドバイス・罠の貸し出し
  • イタチ駆除業者の紹介
  • イタチの捕獲許可の手続き

イタチ駆除のアドバイス・罠の貸し出し

自治体に相談すると、追い出し方や侵入を防ぐ方法のアドバイスを受けられます。捕獲の許可とあわせて、捕獲器を貸し出している自治体もあります。

貸し出しには台数や期間の制限があり、設置や見回り、捕獲後の対応は借りた人が行うのが一般的です。利用を考えている場合は、条件を事前に問い合わせましょう。

イタチ駆除業者の紹介

自治体が駆除そのものを行うケースは基本的にありません。ただし、駆除業者が加盟している協会(ペストコントロール協会など)を案内してもらえる場合があります。

紹介や許可の手続きには時間がかかることもあります。屋根裏に棲み着かれているなど被害が進んでいる場合は、並行して業者に相談するのが安心です。

イタチの捕獲許可の手続き

自分で捕獲する場合の許可の手続きも、自治体の窓口で案内を受けられます。申請に必要な書類や、許可を受けた後のルールを公式サイトで公開している自治体もあります。対応エリアの自治体の案内の一例は、下記のとおりです。

都道府県支援制度
福岡県福岡県「野生鳥獣を捕獲するには」
福岡県福岡市「有害鳥獣の捕獲」

*制度の内容は変更される場合があります。最新情報は各自治体のページでご確認ください。

まとめ

イタチを罠で捕獲する前に、原則として市区町村の許可を受けなければなりません。ニホンイタチのメスは狩猟の対象に含まれないなど、イタチならではの決まりもあるため、罠を買う前に自治体へ相談しましょう。

許可を得て罠を使う場合は、小型の箱わなを選び、唐揚げなど肉系のエサで通り道に仕掛け、毎日見回ります。ただし、捕獲だけでは再発を防げないため、侵入口の封鎖と清掃・消毒までをセットで行いましょう。自分での対応が難しいと感じたら、早めに専門業者へ相談するのがおすすめです。

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