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2026年5月10日

シロアリの中でも羽アリは、巣の中で十分に育った個体が新しい巣を作るために飛び立つものです。家の中や周辺で見つかった場合、すでに床下や柱に被害が広がっている可能性があります。クロアリの羽アリと見た目が似ているため、見分けに迷うケースも少なくありません。
本記事では、シロアリの羽アリの特徴、発生時期、クロアリとの見分け方、見つけた後の対処法・業者の選び方を解説しています。

目次

シロアリの羽アリは、巣の中で育ったシロアリの一部が、新しい巣を作るために羽をつけて飛び立つ個体です。この一斉に飛び立つ行動を「群飛(ぐんぴ)」と呼び、巣が成熟して生息範囲を広げるタイミングで起こります。
参照:東京都保健医療局「シロアリ|読み物・パンフレット」
群飛で大量発生するのは、天敵から襲われるリスクを下げるためといわれています。一斉に飛び立てば個体ごとの被害確率を下げ、新しいパートナーとも出会いやすくなります。
群飛が見られる時期は種類によって異なりますが、4〜7月が中心です。気温と湿度が上がる時期に発生しやすく、雨上がりの蒸し暑い日に集中する傾向があります。
注意したいのは、家の中で羽アリが大量に出ている場合、床下や柱にすでに被害が広がっているケースが多い点です。羽アリ自体は木材を食べませんが、その元になる巣が家屋内にあるサインとなります。
家の周辺の庭や公園で羽アリを見かけた場合も、半径100m程度の範囲に巣がある可能性が高いため、自宅の床下に被害が及んでいないかを確認しておきましょう。

日本に生息するシロアリのうち、住宅に被害を与えるのはヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリの3種類です。それぞれ発生時期や時間帯、体色が異なります。
| 種類 | 発生時期 | 時間帯 | 体色 | 主な分布 |
|---|---|---|---|---|
| ヤマトシロアリ | 4〜5月 | 昼間 | 黒褐色 | 北海道北部以外の日本全土 |
| イエシロアリ | 6〜7月 | 夕方〜夜 | 黄褐色 | 千葉以西の温暖な沿岸部・南西諸島 |
| アメリカカンザイシロアリ | 6〜9月 | 昼間 | 赤褐色〜黒褐色 | 関東以西の局地的なエリア |
ここからは3種類それぞれの特徴を見ていきましょう。
ヤマトシロアリは、日本でもっとも広く分布しているシロアリです。北海道の一部を除くほぼ日本全土に生息し、国内のシロアリ被害の大半を占めています。
羽アリの発生は4月下旬〜5月の昼間(10時〜14時頃)です。気温の上がった蒸し暑い日や雨上がりに、群飛が起こりやすくなります。
体色は黒褐色で全体に黒っぽく見えるため、クロアリの羽アリと混同されやすい点に注意が必要です。
参照:世田谷区「シロアリについて」
ヤマトシロアリは湿気を含んだ木材を好むので、床下や浴室、台所まわりの土台部分から発生するケースが多いです。家の中で羽アリを見かけたときは、こうした場所を中心に被害状況を確認しましょう。
イエシロアリは、千葉県より西の温暖な沿岸部や南西諸島に分布するシロアリです。ヤマトシロアリと比べて被害の進行スピードが速く、家屋全体に広がる加害力の強さが特徴です。
羽アリは6〜7月の梅雨時期、夕方から夜間にかけて群飛します。光に集まる習性(走光性)があるため、街灯や室内の照明に集まる姿もよく見かけます。
体色はヤマトシロアリより明るい黄褐色です。
イエシロアリは自分で水を運ぶ能力があるため、水気のある場所に近接していなくても被害が拡大しやすいといわれています。被害規模が大きくなる前の対処が大切です。
アメリカカンザイシロアリは、アメリカ原産の外来種です。関東以西の市町村単位で局地的な被害が見られ、近年は温暖化の影響もあり生息域が徐々に広がっているといわれています。
羽アリは6〜9月の昼間に、少数で何度も群飛するのが特徴です。ヤマトシロアリやイエシロアリのように一斉に大量発生することは少なく、長期間にわたって少しずつ発生します。
ヤマトシロアリ・イエシロアリと違い、湿気を必要とせずに乾燥した木材を食害するため、床下だけでなく屋根裏や家具にも被害が及ぶケースがあります。家の中で顆粒状(砂粒のような)のフンを見かけたら、アメリカカンザイシロアリの被害を疑いましょう。

家の中や周辺で羽アリを見かけたときは、まずシロアリかクロアリかを見分けることが大切です。クロアリは基本的に住宅に被害を与えないため、見分けがつけば対応の急ぎ方も変わってきます。
判断ポイントは下記の3点です。
| シロアリの羽アリ | クロアリの羽アリ | |
|---|---|---|
| 触角 | 数珠状でまっすぐ | 「く」の字に曲がっている |
| 羽の形 | 4枚すべて同じ大きさ | 前翅が後翅より大きい |
| 胴体 | 寸胴(くびれなし) | くびれあり |
| 羽の脱落 | 落ちやすい | 落ちにくい |
ここからは3つの見分け方を順に見ていきましょう。
触角の形は、シロアリとクロアリを見分ける際にもっとも分かりやすいポイントです。
シロアリの羽アリの触角は、小さな粒が連なったような数珠状で、まっすぐに伸びています。一方、クロアリの羽アリの触角は途中で「く」の字に折れ曲がっています。
肉眼では見分けにくい場合もあるので、スマートフォンのマクロ撮影機能を使うのがおすすめです。観察するときは、捕獲した個体を透明な容器に入れると安全に確認できます。
シロアリの羽アリの羽は、4枚すべてがほぼ同じ大きさです。一方、クロアリの羽アリは前翅(ぜんし)が後翅(こうし)より大きく、明らかにサイズの違いがあります。
また、シロアリの羽は脱落しやすい構造のため、半透明の羽だけが床にバラバラと散らばっている状況がよく見られます。窓辺や床に羽だけが大量に落ちているときは、シロアリの可能性が高いと考えましょう。
クロアリの場合は羽が落ちにくく、羽だけが散らばっているケースは多くありません。
参照:公益社団法人日本しろあり対策協会「シロアリの見分け方を教えてください」
シロアリの羽アリは胸と腹の境目に明確なくびれがなく、全体的に寸胴な形をしています。一方、クロアリの羽アリは胸部と腹部の間にはっきりしたくびれがあります。
羽がついた状態だと胴体が見えにくいため、補助的なチェックポイントとして使うのがおすすめです。触角や羽の形と組み合わせて確認すると、より確実に判別できます。
判別が難しい場合は、数匹を捕獲して専門業者や保健所に持ち込むと種類を特定してもらえます。

シロアリの羽アリを見つけても、まずは落ち着いて対応しましょう。羽アリが出ているからといって、すぐに家が倒壊するわけではありませんし、1〜2日で被害が急激に進行することもありません。
対処法は下記の4点です。
ここからはそれぞれの対処法について見ていきましょう。
シロアリの羽アリを見つけたとき、最初にやってしまいがちなのが殺虫剤を直接吹きかけることです。しかし、この対応は逆効果になるケースが多いため避けましょう。
シロアリは攻撃的ではなく、むしろ臆病な性質があるといわれています。殺虫剤に驚いたシロアリが家の中の見えない場所へ逃げ込み、別の場所で被害を広げてしまうおそれがあります。
また、薬剤が床下に残っていると、その後の業者による調査の精度が下がる場合もあります。
応急的に対処したい場合は、掃除機で吸い取る程度にとどめるのがおすすめです。なお、後述する判別のために数匹は別途確保しておきましょう。
シロアリかクロアリかの判別を確実にするため、羽アリを数匹捕獲しておきましょう。ガムテープで挟む、ビニール袋に入れる、空き瓶に閉じ込めるなどの方法で問題ありません。
捕獲した羽アリは、専門業者や保健所に持ち込めば種類を特定してもらえます。世田谷区など一部の自治体では、保健所がシロアリかクロアリかの同定について相談を受け付けています。
参照:世田谷区「シロアリについて」
スマートフォンで写真を撮影しておくのもおすすめです。マクロ撮影機能を使えば、触角や羽の形までしっかり記録できます。業者へ問い合わせる際に写真を見せれば、調査の段取りもスムーズに進みます。
「羽アリが出てきた穴をテープでふさぐ」という対処法を見かけることがありますが、これはおすすめできません。
シロアリの羽アリは光に集まる種類もいるため、ガムテープで一箇所をふさいでも、別の隙間を見つけて出てきます。場合によっては新たに穴を作って出てくるケースもあります。
侵入口を完全に封鎖するためには、家全体の床下や壁の状況を把握したうえで、適切な薬剤処理と封鎖工事が必要です。専門業者に来てもらうまでは極力触らないことをおすすめします。
シロアリの羽アリを見つけたら、できるだけ早く専門業者に相談するようにしましょう。
家の中で羽アリが大量に出ているということは、床下や柱の内部に巣ができ、すでに食害が進行している可能性が高いと考えられます。羽アリは巣にいるシロアリのうちのごく一部で、大半の個体は床下や木材の中で活動を続けています。
シロアリの被害は、早期発見できれば駆除費用も抑えやすくなります。多くの業者は床下調査を無料で行っているため、まずは現状の確認だけでも依頼してみましょう。
なお、自分で駆除を試みる方法もありますが、市販の薬剤で対処できる範囲は限られています。詳しくは「シロアリ駆除は自分でできる?方法・注意点を解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
駆除の達人は、シロアリなど様々な害虫・害獣に対応できる害虫・害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、気軽にご連絡ください。

シロアリの羽アリを見つけて業者に相談する際は、下記の3点を意識して選びましょう。
ここからは、それぞれのポイントを順に解説します。
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、下記の2つの資格に認定された社員が在籍している会社をおすすめします。
| しろあり防除施工士 | シロアリ・腐朽・木材・薬剤・建築・防除施工の知識を持つ技術者向けの資格 参照:公益社団法人日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」 |
| 蟻害・腐朽検査士 | シロアリや腐朽など生物劣化に関する住宅の検査診断の結果を専門的かつ中立的立場から報告・提案できる者向けの資格 参照:公益社団法人日本しろあり対策協会「蟻害・腐朽検査士」 |
これらの資格を持つ業者は、シロアリの薬剤や施工に関する専門知識を持っています。代表者だけでなく現場の作業員も資格を保有している会社だと、より質の高いサービスを受けやすいです。
シロアリ駆除の実績数や口コミ評価も、業者を選ぶ際の重要な判断材料になります。自社サイトの口コミだけでなく、Googleマップなどの地図アプリにも参考になる口コミがあるのでチェックしてみましょう。
シロアリ対策の頻度については、本サイトの「シロアリ対策は何年ごと?目安・理由・業者の選び方などを解説」でも解説しているので、ぜひご覧ください。
シロアリ駆除業者と契約する前に、必ず見積書を入手して内容をチェックしましょう。お住まいの地域の相場を把握するために、3〜5社に依頼して相見積もりをとるのがおすすめです。
見積書を受け取ったら、まずは作業内容や使用薬剤ごとに単価が明示されているかを確認します。「一式」と省略されていたり合計金額しか記載されていなかったりする場合、契約後に「現場で追加の作業が発生した」として高額請求するケースもあるため注意が必要です。
床下点検の際に写真や動画を撮影し、被害状況を見せてくれる業者は信頼度が高いといえます。
不明な点があれば、契約前に納得できるまで問い合わせましょう。優良な業者は質問を嫌がらず、丁寧に説明してくれます。逆に契約を急がせたり、高額なオプションを強くすすめてくる業者には注意が必要です。
シロアリ駆除の費用相場については、本サイトの「シロアリ対策の費用は?相場の調べ方・安く抑える方法を解説」で詳しく解説しています。
シロアリ対策が終わった後も、継続的なアフターケアが大切です。一度駆除した後でも、年数の経過で薬剤の効果が薄れたり、別の場所から再侵入されたりするケースがあります。
下記の点をチェックしておきましょう。
【シロアリのアフターケアのチェックポイント】
再発時の補償内容には、大きく分けて2種類があります。
| 施工保証 | 保証期間内にシロアリが発生した場合、再施工してもらう保証 |
| 修繕費保証 | 建物の修復工事が必要になったときに修復工事の一部を負担する保証 |
施工保証はどの業者も基本的に設けていますが、修繕費保証は含まれない場合もあるため、契約前に確認しておきましょう。

シロアリの羽アリを見つけて、駆除や対策が必要な際には、即日駆除も可能な「駆除の達人」をご検討ください。
メールフォーム・電話で24時間問い合わせ可能なので、羽アリを見つけた時点でお気軽に相談・無料見積もりをお申し込みください。
【駆除の達人の3つの強み】
駆除費用、殺菌・消毒費用、清掃費用、出張費用、深夜料金、休日料金、すべて込みで7,700円からの対応が可能です。
見積もり料金は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

シロアリの羽アリを見つけたら、市役所などの自治体に相談するのもおすすめです。下記のような支援を受けられます。
ここからは、自治体のシロアリへの対応について見ていきましょう。
シロアリの羽アリを見つけたとき、市役所や保健所に相談すると、自分でできる対処法のアドバイスをもらえます。リーフレットや資料を配布している自治体もあります。
参照:秋田市「衛生害虫(シロアリ)」
捕獲した羽アリの死骸を持ち込めば、シロアリかクロアリかを同定してくれる自治体もあるので、種類が分からないときは一度問い合わせてみましょう。
参照:世田谷区「シロアリについて」
自治体の職員が直接駆除することはありませんが、専門業者を探すときに役立つ団体や連絡先を紹介してもらえる場合があります。「公益社団法人日本しろあり対策協会」や「公益社団法人 日本ペストコントロール協会」を紹介されるケースが多いです。
これらの団体に加盟している業者はシロアリ対策に関する一定の専門知識を持っているため、業者選びの目安として活用しましょう。
シロアリの駆除そのものに補助金や助成金を出す自治体は基本的にありません。ゴキブリやハチなど他の害虫駆除に補助金を出す自治体でも、シロアリは対象外としているケースが多くなっています。
ただし、福島県金山町など、ごく少数の自治体で害虫駆除に対する補助金が設けられている例があります。
参照:金山町「カメムシなどの害虫駆除に補助金が出ます」
一方、シロアリ被害によって自宅改修や耐震工事が必要になった場合は、補助金を使える可能性があります。条件や申請方法は自治体によって異なるので、改修工事を検討するときに窓口で確認してみましょう。
なお「駆除の達人」の営業所がある自治体での自宅改修に関わる支援状況の一部は、下記の表のとおりです。
| 鳥取県 | 鳥取県「とっとり住まいる支援事業」 |
| 島根県 | 雲南市「令和7年度 木造住宅耐震改修助成事業」 |
| 岡山県 | 岡山県「令和7年度おかやまの木で家づくり支援事業について – 岡山県ホームページ(林政課)」 |
| 広島県 | 広島県「住宅振興施策のご案内 ~新築・改修等の支援制度~」 |
| 香川県 | 香川県「「かがわヒノキ」住宅助成事業のご案内」 |
| 長崎県 | 長崎市「令和7年度 住宅リフォーム支援補助金」 |
| 福岡県 | 福岡市「木造戸建住宅の耐震化に向けた支援について」 |
| 佐賀県 | 佐賀県「佐賀県ふるさと木材利用拡大推進事業費補助金交付要綱・実施要領を一部改正しました」 |
*情報は令和7年度のものです。8年度のものは公開後、各自ご確認ください。
なお、シロアリ被害で発生した自宅改修や修繕費は、確定申告の雑損控除の対象となります。改修工事のあった年度は忘れずに申請しましょう。
参照:国税庁「シロアリの駆除費用」
シロアリの羽アリは、巣の中で十分に育った個体が新しい巣を作るために飛び立つもので、家屋内や周辺で見かけたら床下被害のサインとなります。クロアリの羽アリとは触角・羽の形・胴体のくびれの3点で見分けられるため、シロアリの可能性がある場合は早めの対処が大切です。
殺虫剤を直接かけずに数匹を捕獲し、専門業者に相談するのが安全で確実な対応です。被害は早期発見・早期対処であるほど費用も抑えられるため、少しでも気になる点があれば無料の床下調査から始めてみましょう。

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