
ハクビシンは猫とほぼ同じ大きさで、夜間に見かけると猫と見間違えやすい動物です。ただし、額から鼻にかけての白い線・体長と同じくらい長い尻尾・5本指の足跡で見分けられます。飼い猫とのケンカや感染症のリスクもあるため、見かけたら放置は禁物です。
本記事では、ハクビシンと猫の見分け方・猫への危険性・寄せ付けないための対策を解説しています。

目次
ハクビシンの体格は猫とほぼ同じで、夜道や庭先ではシルエットだけを見て猫と間違えるケースが少なくありません。ハクビシンと猫は、下記の3つのポイントで見分けられます。
それぞれの違いを、まず下記の表で確認しましょう。
| 見分けポイント | ハクビシン | 猫 |
|---|---|---|
| 顔 | 額から鼻にかけて白い線がある | 白い線はない(毛色は個体差) |
| 尻尾 | 体長と同じくらい長く、先細り | 体長より短い |
| 足跡 | 指が5本 | 指が4本 |
| 鳴き声 | 「キューキュー」「キャッキャッ」など | 「ニャー」 |
| 活動時間 | 夜行性 | 昼夜問わず活動 |
ハクビシンの最大の特徴は、額から鼻にかけて通った白い線です。「白鼻芯(ハクビシン)」という名前も、この白い鼻筋に由来するといわれています。顔をはっきり確認できれば、猫との判別は難しくありません。
もうひとつの特徴は尻尾です。ハクビシンの尻尾は体長と同じくらい長く、先に向かって細くなります。夜間で顔が見えない場合でも、胴体に対して不自然なほど長い尻尾が見えたら、ハクビシンの可能性が高いといえます。なお、似た動物のうちアライグマは尻尾に縞模様があり、タヌキは尻尾が短く太いため、尻尾は他の害獣との判別にも役立ちます。
姿を直接確認できない場合は、足跡が手がかりになります。ハクビシンの足跡は指が5本、猫の足跡は指が4本です。庭・ベランダ・屋根裏などに残った足跡の指の数を数えると、どちらの動物かを判別しやすくなります。
足跡は、砂やほこりの積もった場所、雨上がりの地面などに残りやすいです。見つけ方や他の動物との違いは「ハクビシンの足跡を見つけたら?【他の動物との違い・対処法・業者選びを解説】」で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
参照:武蔵野市「ハクビシン、アライグマの見分け方」
ハクビシンの鳴き声は、「キューキュー」「キャッキャッ」といった高い声が特徴です。猫のような声に聞こえることもありますが、威嚇時の声や連続した鳴き方に違いがあります。
また、ハクビシンは夜行性のため、深夜に屋根裏から足音や鳴き声が聞こえる場合は要注意です。猫が屋根裏に入り込むケースもありますが、毎晩決まった時間帯に軽い足音や鳴き声が続くようであれば、ハクビシンなどの害獣が棲み着いている可能性を疑いましょう。天井のシミや悪臭を伴う場合は、糞尿被害が進んでいるサインです。

「猫を飼っていればハクビシンは寄り付かない」といわれることがありますが、確実な根拠はありません。ハクビシンの体格は猫と同等以上のため、猫が追い払ってくれるとは限らず、かえって接触の機会を増やしてしまう恐れもあります。ハクビシンを放置すると、飼い猫や家庭に下記のような危険があります。
ハクビシンは基本的に臆病な動物ですが、追い詰められると攻撃的になります。体格は猫と同等以上で、鋭い爪と歯を持つため、縄張りやエサをめぐってケンカになると、猫が深いけがを負う恐れがあります。
特に、屋外で自由に行動する猫や夜間に外へ出る猫は、夜行性のハクビシンと遭遇する機会が増えます。近所でハクビシンの目撃情報がある場合は、夜間は猫を屋内に入れる、外出を控えさせるなどの対策を検討しましょう。
ハクビシンの体には、マダニ・ノミ・疥癬の原因となるダニなどの寄生虫が付いていることが多いといわれています。マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、猫や人にも感染する恐れのある感染症として注意喚起されています。西日本を中心に報告が多い感染症のため、屋外に出る猫のいる家庭では特に注意しましょう。
また、ハクビシンは同じ場所に糞をため込む「ため糞」の習性があり、糞尿には病原体が含まれる恐れがあります。糞を見つけても素手で触らず、処理の際は手袋・マスクを着用しましょう。糞の見分け方と処理方法は「ハクビシンの糞に必要な対策【消毒・駆除・業者選びのポイントを解説】」で解説しています。
参照:厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A」
屋外に置いた猫のエサや水は、雑食のハクビシンにとって格好のエサ場になります。夜間にエサ皿を出しっぱなしにしていると、飼い猫ではなくハクビシンが食べに来ているケースもあります。
野良猫へのエサやりが、結果的にハクビシンを呼び寄せて定着させてしまう例も指摘されています。エサ場と認識された家の周辺では、次第に屋根裏への侵入・棲み着きへと被害が進む恐れがあります。「猫のエサの減りが早い」「夜中にエサ皿の音がする」と感じたら、ハクビシンが食べに来ていないか確認してみましょう。

ハクビシンを寄せ付けないためには、下記の4つの対策が有効です。
寄せ付けない対策の第一歩は、エサ場を断つことです。猫のエサやりはできるだけ屋内で行い、屋外で与える場合も食べ残しをすぐに片付けましょう。
生ゴミは蓋つきの容器で管理し、収集日の朝に出すようにします。空き缶やペットボトルに残った甘い飲み物もエサになるため、洗ってから捨てるのがおすすめです。ハクビシンは一度エサ場と覚えた場所に繰り返しやって来る傾向があるため、「食べられるものを外に置かない」状態を続けることが重要です。
ハクビシンは甘い果物を好むため、庭の果樹も呼び寄せる原因になります。実がなったら早めに収穫し、地面に落ちた果実は放置せず処分しましょう。
家庭菜園の収穫残渣や、放任状態の果樹も同様です。食べ頃を過ぎた実をそのままにしておくと、格好のエサ場になってしまいます。庭の手入れとあわせて、雑草を刈って見通しをよくしておくと、ハクビシンが身を隠しにくい環境を作れます。
市販の忌避剤(においタイプ)やセンサーライトで、ハクビシンを警戒させる方法もあります。通り道や侵入されやすい場所に設置すると、一定の効果が期待できます。
ただし、においや光に慣れると効果が薄れていく傾向があるため、忌避剤やライトだけで被害を完全に防ぐのは難しいといわれています。あくまで一時的な対策と考え、次に解説する侵入口の封鎖とあわせて行いましょう。なお、飼い猫がいる家庭では、忌避剤の設置場所やにおいの強さが猫のストレスにならないかも確認しておくと安心です。
根本的な対策は、屋根裏への侵入口の封鎖です。ハクビシンは直径8〜10cm程度の隙間があれば侵入できるといわれており、換気口・軒下の隙間・壁の破損部などが主な入口になります。
注意したいのは、すでに屋根裏に棲み着いている状態で封鎖すると、閉じ込めてしまう恐れがある点です。閉じ込められた個体が屋内で暴れたり、内部で死んでしまい悪臭の原因になったりするため、追い出しの確認が先で、封鎖はその後です。
なお、ハクビシンの捕獲には鳥獣保護管理法にもとづく自治体の許可が必要なため、自己判断で罠を仕掛けるのは避けましょう。高所での封鎖工事は危険も伴うため、無理せず業者への相談も検討してみてください。費用の目安は「ハクビシンの駆除相場の調べ方【費用の決まり方・業者の選び方など解説】」で解説しています。
駆除の達人は、ハクビシンをはじめとする害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、猫と見間違えるような動物を見かけたときに気軽にご連絡ください。

ハクビシンの駆除を業者に相談する際は、下記の3点を意識して選びましょう。
ハクビシンの駆除には法律や建物の知識が求められるため、下記のような資格・登録・保険の有無を確認しましょう。
| 資格・登録 | 内容 |
|---|---|
| 狩猟免許(わな猟) | ハクビシンなどの野生鳥獣を罠で捕獲するために必要な免許 |
| 解体工事業の登録 | 侵入口封鎖などで建物に手を加える工事に関わる登録 |
| 損害賠償保険 | 作業中の事故・破損に備えた保険への加入 |
あわせて、公式サイトの施工事例やGoogleマップの口コミも確認しましょう。作業内容が写真つきで具体的に公開されている業者は、依頼後のイメージを持ちやすく安心です。
見積もりは1社だけで決めず、3〜5社から現地調査つきでとりましょう。複数の見積書を比較すると、費用の相場感や作業内容の違いが見えてきます。
「一式」表記や合計金額のみの見積書を出す業者は避けたほうが無難です。追い出し・封鎖・清掃消毒などの内訳が明記されているかを確認し、質問を嫌がらない業者を選びましょう。
ハクビシンは再発しやすい害獣のため、駆除後のアフターケアも重要な比較ポイントです。契約前に下記を確認しましょう。
【ハクビシン駆除のアフターケアのチェックポイント】
保証の対象範囲は業者によって異なります。「再発時に無償でどこまで対応してもらえるか」を契約前に書面で確認しておくと安心です。
「駆除の達人」にはハクビシン駆除の実績が多数あります。ここでは、福岡県行橋市の駆除事例について見ていきましょう。
【作業内容】
今回の現場は、天井のシミをきっかけにハクビシンの棲み着きが発覚した住宅で、侵入口の候補が100箇所以上ありました。最初に、メインの出入口以外の侵入口をすべて封鎖しました。
次に、燻煙による追い出しを行い、ハクビシンが出て行ったことを確認したうえでメインの侵入口を封鎖しました。天井裏には大量のため糞があったため、あわせて丁寧に清掃を行いました。
最後に、天井裏へノミ・ダニ駆除、マーキングの消臭、ウイルス殺菌の薬剤を噴霧して完工です。糞に果実の種が混ざっていることが、ハクビシンを見分けるポイントのひとつになった事例でもあります。

猫と見間違えるような動物がハクビシンで、駆除や対策が必要な際には、即日駆除も可能な「駆除の達人」をご検討ください。
メールフォーム・電話で24時間問い合わせ可能なので、ハクビシンの被害に気づいた時点でお気軽に相談・無料見積もりをお申し込みください。
【駆除の達人の3つの強み】
駆除費用、殺菌・消毒費用、清掃費用、出張費用、深夜料金、休日料金、すべて込みで7,700円からの対応が可能です。
見積もり料金は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

ハクビシンかもしれない動物を見かけたら、市役所などの自治体に相談するのもおすすめです。下記のような支援を受けられます。
自治体に相談すると、見かけた動物の見分け方や、被害状況に応じた対処法のアドバイスを受けられます。ハクビシンと他の動物の見分け方をまとめた資料を公開している自治体もあります。
また、捕獲許可の手続きとあわせて、捕獲用の箱わなを貸し出す自治体もあります。貸し出しの条件や数量は自治体ごとに異なり、設置後は毎日の見回りが条件になっているケースが多いため、事前に問い合わせて確認しましょう。
参照:さくら市「ハクビシン・アライグマ対策・箱罠の貸し出しについて」
自治体によっては、害獣駆除の業者や、日本ペストコントロール協会などの関連団体を紹介してもらえます。どこに相談すべきか迷ったときの入口として活用できます。
ただし、自治体自体が駆除を実施してくれるケースは基本的にありません。屋根裏に棲み着かれているなど被害が進んでいる場合は、並行して業者への相談を進めるのが安心です。
自治体のなかには、委託業者による調査・わな設置・捕獲を無料で行う防除事業を設けているところもあります。各自治体の支援の一例は下記のとおりです。
| 都道府県 | 支援制度 |
| 東京都 | 町田市「アライグマ・ハクビシン防除事業」 |
| 栃木県 | さくら市「ハクビシン・アライグマ対策・箱罠の貸し出しについて」 |
*支援内容は変更される場合があります。最新情報は各自治体のページでご確認ください。
ハクビシンと猫は、額から鼻にかけての白い線・体長と同じくらい長い尻尾・5本指の足跡で見分けられます。夜間に猫のような動物を見かけて迷ったら、これらのポイントを確認しましょう。
ハクビシンを放置すると、飼い猫とのケンカや感染症、屋根裏への棲み着きなどのリスクがあります。屋外のエサや生ゴミを片付けてエサ場を断ち、侵入口を封鎖するのが根本的な対策です。自力での対応が難しいと感じたら、早めに専門業者へ相談してみましょう。
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