ハクビシンに超音波は効く?効果の限界・装置の選び方・追い出し後の対策を解説

ハクビシン

ハクビシンに超音波を当てると、一時的に不快感を与えて遠ざけられる場合があります。ハクビシンの可聴域は13Hz〜28kHz程度で、人に聞こえない高い音も聞き取れるためです。ただし慣れると効果が薄れ、屋根裏や壁の中には音が届きにくいという限界もあります。

本記事では、ハクビシンに超音波が効く仕組み・装置の選び方・設置のコツ・注意点・追い出した後にやるべきことを解説しています。

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目次

ハクビシンに超音波は効く?

ハクビシンに超音波を当てると、一時的に遠ざける効果は期待できます。ただし、それだけで被害が終わるわけではありません。超音波でできることとできないことを整理すると、下記のとおりです。

項目超音波でできること・できないこと
一時的に遠ざける不快な音でその場から離れさせる効果は期待できる
駆除・捕獲するできない(音では死なず、捕獲もできない)
恒久的に寄せ付けないできない(慣れると戻ってくる)
屋根裏の奥まで届かせる難しい(直進性が高く障害物に弱い)

超音波は「効く/効かない」の二択で語られがちですが、実際には効く範囲と効かない範囲が分かれます。庭や敷地への侵入を抑える用途では役に立つ一方、すでに屋根裏に住み着いた個体の追い出しには力不足になりやすい方法です。

そのため超音波は、追い出しの一手段として位置づけるのが現実的といえます。追い出したうえで侵入口を塞ぐ流れとセットで考えましょう。

ハクビシンに超音波が効く仕組み

ハクビシンに超音波が効くとされるのには、下記の3つの理由があります。

  • 可聴域が13Hz〜28kHz程度と広い
  • 人に聞こえない音で不快感を与えられる
  • 夜行性で警戒心が強い

可聴域が13Hz〜28kHz程度と広い

ハクビシンが聞き取れる音の範囲は、およそ13Hz〜28kHzとされています。人の可聴域はおよそ20Hz〜20kHzのため、ハクビシンは人よりも高い音域まで聞き取れる計算です。

市販の撃退装置は、この帯域を狙って音を出す仕組みです。人の生活音として気にならない範囲で、ハクビシンにだけ届く音を出せる点が超音波の前提になります。

人に聞こえない音で不快感を与えられる

20kHzを超える音は人の耳にはほとんど聞こえないため、装置を稼働させたまま普段どおりの生活を続けられます。

薬剤や罠と違い、ハクビシンを傷つけずに遠ざけられる点もメリットです。ハクビシンは鳥獣保護管理法で保護されており、許可なく捕獲や殺傷ができないため、傷つけない方法を選べる意味は小さくありません。

参照:環境省「捕獲許可制度の概要

夜行性で警戒心が強い

ハクビシンは夜行性で、暗く静かな場所を巣に選びます。警戒心も強く、聞き慣れない音や人の気配に敏感に反応します。

継続的に不快な刺激がある空間は、巣として適さないと判断されて移動につながります。つまり音が効く本質は、聴覚の鋭さそのものより「安心できない場所を避ける習性」にあるといえます。ハクビシンが嫌う刺激は音だけではないため、匂いを使った方法とあわせて検討するのもおすすめです。詳しくは本サイトの「ハクビシンの嫌いな匂いは?嗅覚を利用した追い出し方・業者の選び方を解説」で解説しています。

ハクビシン用の超音波装置の選び方

ハクビシン用の超音波装置を選ぶときは、下記の3点を確認しましょう。

  • 周波数を切り替えられるタイプ
  • センサー・LEDライト付きのタイプ
  • 電源方式と防水性能

周波数を切り替えられるタイプ

同じ周波数の音を流し続けると、ハクビシンはその音に慣れてしまいます。慣れを遅らせるには、複数段階の周波数を自動で切り替える機能がある製品を選びましょう。

ただし、切り替え機能があっても慣れを完全に防げるわけではありません。設置後は足音や糞の様子を見て、反応が続いているかを確認しましょう。

センサー・LEDライト付きのタイプ

人感センサーを備えた製品は、動物を感知したときだけ作動するため電力を抑えられます。常時鳴らし続ける製品より、慣れが起きにくい点もメリットです。

LEDフラッシュを併用する製品なら、聴覚と視覚の両方に働きかけられます。夜行性のハクビシンは強い光も嫌うため、光と音の組み合わせは相性がよい方法です。感知できる左右・上下の角度と最長距離もあわせて確認しましょう。

電源方式と防水性能

屋外に設置する場合は、ソーラー式や乾電池式が扱いやすい方式です。屋根裏など電源が取りにくい場所では、電池の持ち時間を確認しておきましょう。

屋外設置では雨がかかるため、防水・防塵性能も確認しましょう。設置場所を先に決めてから製品を選ぶと、条件に合わないものを買う失敗を避けられます。

超音波装置の効果を高める設置のコツ

超音波装置は置き方によって効果が変わります。下記の3点を意識して設置しましょう。

  • 侵入口や通り道に向けて設置する
  • 障害物を挟まない位置に置く
  • 匂いや光と組み合わせる

侵入口や通り道に向けて設置する

ハクビシンが通るルートに向けて設置するのが基本です。塀の上、屋根、軒下、庭の決まった通り道などが対象になります。

すでに屋根裏に入られている場合は、侵入口とは反対側の最奥に置いて外への動線を残します。侵入口の近くに置くと逃げ道の手前に不快な音がある状態になり、かえって奥へ追い込んでしまいます。

障害物を挟まない位置に置く

超音波は直進性が高く、壁・断熱材・家具などの障害物に遮られます。装置とハクビシンの間に遮るものがあると、音はほとんど届きません。

屋根裏は梁や断熱材が多いため、装置1台でカバーできる範囲はかなり限られます。1台置いただけで天井裏全体に効果が及ぶとは考えず、設置場所を変えて反応を見ながら調整しましょう。

匂いや光と組み合わせる

音だけを使うより、忌避剤の匂いやライトと併用したほうが刺激が単調になりにくく、慣れるまでの時間を稼げます。

庭や敷地への侵入を防ぐ目的なら、超音波装置とセンサーライト、忌避剤の組み合わせが有効です。生ゴミや落果を片づけておけば、近づく理由自体を減らせます。

ハクビシンの追い出しには駆除の達人への依頼がおすすめ

駆除の達人は、ハクビシンをはじめとする害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、ハクビシンの追い出しでお困りの場合に気軽にご連絡ください。

超音波を使うときの注意点

超音波でハクビシン対策をするときは、下記の3点に注意しましょう。

  • ハクビシンは音に慣れる
  • 屋根裏や壁の中には届きにくい
  • 人やペットに影響が出る場合がある

ハクビシンは音に慣れる

超音波対策の最大の限界が、慣れです。最初は音を嫌がって離れたハクビシンも、時間が経つと「危険がない音」だと学習します。

これはハクビシンに限らず、動物全般が持つ新しい刺激への適応によるものです。効果が続く期間には個体差や環境差が大きく、確実に追い出せる方法ではない点を理解しておきましょう。

屋根裏や壁の中には届きにくい

すでに屋根裏や壁の中に巣を作られている場合、音は奥まで届きません。断熱材や梁に遮られるうえ、巣の中まで音が回り込まないためです。

繁殖期に巣で子どもを育てている個体は、多少の不快さがあっても移動をためらいます。屋根裏から複数の鳴き声が聞こえる場合は子育て中の可能性があるため、無理に自力で対応せず専門業者に相談しましょう。詳しくは本サイトの「ハクビシンの鳴き声4種類を解説」もあわせてご覧ください。

人やペットに影響が出る場合がある

超音波は基本的に人には聞こえませんが、子どもや若い人は可聴域が広いため、機種によっては聞こえることがあります。就寝スペースの近くで使う場合は、家族に聞こえていないか確認しましょう。

犬や猫などのペットにも超音波は聞こえます。屋内で使うときは、ペットが落ち着かない様子を見せないか観察しながら進めてください。ごくまれに体調不良を感じる人もいるため、長時間の連続使用は避けましょう。

超音波で追い出した後にやるべきこと

ネズミがいなくなる方法

超音波でハクビシンを遠ざけられても、そのままでは再び戻ってきます。下記の3つを必ず行いましょう。

  • 侵入経路を封鎖する
  • 糞尿の清掃・消毒を行う
  • 餌となるものを片づける

侵入経路を封鎖する

ハクビシンは直径9cm程度の隙間があれば侵入できます。人の拳ほどの穴があれば通り抜けられるため、思わぬ場所が侵入口になります。

主な侵入口は、屋根の隙間・換気口・配管の貫通部・基礎の通気口です。封鎖には金網やパンチングメタル、パテを使います。ハクビシンは力が強く器用なため、簡易的な塞ぎ方では破られてしまいます。

なお、追い出しが完了する前に塞ぐと屋内に閉じ込めることになり、餓死した死骸の腐敗による悪臭や害虫の発生につながります。順序は必ず守りましょう。

糞尿の清掃・消毒を行う

ハクビシンには同じ場所に排泄する「ため糞」の習性があるため、住み着かれた屋根裏には糞尿が蓄積しています。臭いが残っていると、その匂いを頼りに再び戻られやすくなります。

清掃の際は手袋やマスクを着用し、清掃後に消毒剤を散布します。体表から落ちたダニやノミが残っているため、駆除剤の散布まで行うと安心です。天井裏での作業は装備も必要で、自力では難しいケースが多くなります。

餌となるものを片づける

生ゴミやペットフード、収穫せずに放置した果実は、ハクビシンを引き寄せる要因になります。生ゴミは蓋付きの容器に入れ、ペットフードを屋外に出しっぱなしにしないようにしましょう。

ハクビシンは木登りが得意なため、屋根まで伸びた庭木の枝は侵入ルートになります。屋根に届く枝は剪定しておきましょう。

ハクビシン駆除業者を選ぶポイント

ハクビシン駆除業者を選ぶ際は、下記の3点を意識して選びましょう。

  • ハクビシン駆除の資格・実績・口コミをチェックする
  • 3〜5社に相見積もりをとる
  • アフターケアの種類・期間を確認する

ハクビシン駆除の資格・実績・口コミをチェックする

ハクビシン駆除を依頼する業者は、下記の3つの資格・許可を持っているか確認しましょう。

資格・許可内容
狩猟免許ハクビシンの捕獲には罠猟・網猟の狩猟免許が必要
解体工事登録糞尿被害によるリフォーム工事に備えて
損害賠償保険屋根裏作業中の家財破損リスクに備えて

実績数や口コミも重要な判断材料です。公式サイトの施工事例に加え、Googleマップなど第三者サイトの口コミもあわせて確認しましょう。

3〜5社に相見積もりをとる

ハクビシン駆除の費用相場は5〜15万円程度ですが、被害状況や封鎖箇所の数によって大きく変動します。3〜5社に同じ条件で相見積もりを依頼することで、地域の適正価格が見えてきます。

「一式」と省略された見積書には注意が必要です。作業内容ごとに単価が明示されている業者の方が、契約後の追加料金トラブルを防げます。

アフターケアの種類・期間を確認する

ハクビシン駆除のアフターケアでは、再発時の補償内容と保証期間が重要なチェックポイントです。保証内容には大きく2種類があります。

保証の種類内容
部分保証その駆除業者が対処した部分からの再侵入のみが保証の対象
侵入保証(再発保証)どの箇所からの侵入でも保証の対象

侵入保証の方が補償範囲が広く安心です。保証期間の長さや、定期点検が無償か有償かも比較ポイントになります。

ハクビシンの駆除・対策には駆除の達人をご検討ください

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見積もり料金は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

「駆除の達人」ハクビシン駆除の事例をチェック

「駆除の達人」には多数のハクビシン駆除の実績があります。ここでは、福岡県行橋市のハクビシン対策工事の事例を紹介します。

【作業内容】

  • 燻煙追い出し作業
  • 外部侵入口封鎖工事
  • ウイルス消毒剤散布
  • ノミ・ダニ駆除剤散布
  • 消臭作業
  • 糞清掃

今回のお宅は、果実の種が混ざった糞が発見されたことからハクビシンの被害と判明しました。

追い出しに使われたのは超音波ではなく、煙による燻煙追い出し作業です。音は障害物に遮られやすく、広い天井裏の隅々まで均一に届けるのが難しいためです。平屋で天井裏が広かったこともあり、薬剤が行き渡るよう時間をかけています。

封鎖する侵入口は100箇所以上にのぼりました。初日にメイン以外の侵入口を封鎖し、2日目に追い出しを行ってからメインの侵入口を封鎖しています。追い出し前にすべて塞ぐと閉じ込めにつながるため、メインの経路を最後に残す手順です。

天井裏にはため糞が大量にあったため、糞清掃を行ってから薬剤を噴霧しました。全ての工程を終えた後、天井裏にノミ・ダニ駆除剤、マーキング消臭剤、ウイルス殺菌剤を噴霧して完工となりました。

このお客様は3ヶ月に一回ほどの帰宅だったため、発見時には被害がかなり進行していました。装置に頼るより、確実な追い出しと物理的な封鎖をセットで行うことが再発防止につながります。

ハクビシン被害に関する各自治体の取り組み

ハクビシン被害でお困りの場合、市役所や保健所などに相談するのもおすすめです。下記のような支援を受けられます。

  • ハクビシン駆除のアドバイス・わなの貸し出し
  • ハクビシンの捕獲に対する補助金
  • ハクビシンの侵入対策に関する補助金・助成金

ハクビシン駆除のアドバイス・わなの貸し出し

ハクビシン被害を市役所や保健所に相談すると、対応に役立つアドバイスをしてもらえます。ハクビシン専用の対策ページを設けている自治体もあります。

参照:相模原市「屋根裏に棲みついたハクビシン等で困っています。どうしたら良いですか。

箱わなの貸し出しや有害鳥獣の捕獲事業を行っている自治体もあります。貸し出す機材は自治体によって異なるため、一度問い合わせてみるのがおすすめです。

ハクビシンの捕獲に対する補助金

ハクビシンは農作物や家屋に被害を与えるため、捕獲に対して補助金や報奨金を出す自治体があります。わなの購入費用や狩猟免許取得費の助成を行う自治体もあるため、お住まいの市区町村窓口で確認してみましょう。

ただし、ハクビシンは鳥獣保護管理法で保護されているため、捕獲には自治体の許可が必要です。

参照:環境省「捕獲許可制度の概要

ハクビシンの侵入対策に関する補助金・助成金

ハクビシンの侵入対策として、電気柵やワイヤーメッシュ柵などの設置・維持費に補助金を出す自治体もあります。

「駆除の達人」の営業所がある自治体の支援状況は、下記の表のとおりです。

都道府県支援制度
鳥取県鳥取県鳥獣被害総合対策事業費補助金:参照・鳥取県「鳥取県鳥獣被害総合対策事業費補助金
島根県狩猟免許取得費の助成制度について:参照・出雲市「狩猟免許取得費の助成制度について【森林政策課】
岡山県捕獲奨励金:参照・岡山市「捕獲奨励金
広島県狩猟免許取得費補助金について:参照・東広島市「狩猟免許取得費補助金
香川県有害鳥獣捕獲奨励金の申請手続きについて:参照・さぬき市「有害鳥獣捕獲奨励金の申請手続きについて
長崎県鳥獣対策関連の補助制度:参照・長崎県「鳥獣対策関連の補助制度|長崎県
福岡県狩猟免許取得等にかかる費用助成:参照・福岡市「農業者の方が行う鳥獣対策の取組みへの支援について
佐賀県狩猟免許取得費用の助成:参照・佐賀市「狩猟免許を取得しませんか?~狩猟免許取得費用等の一部を助成します~

報奨金や補助金を受け取る条件は各自治体で異なるため、お住まいの市区町村窓口で確認してみましょう。

まとめ

ハクビシンの可聴域は13Hz〜28kHz程度で、人に聞こえない音による一時的な忌避効果は期待できます。装置は周波数を切り替えられるタイプやセンサー・LEDライト付きを選び、設置場所に合った電源方式と防水性能を確認しましょう。

一方で、ハクビシンは音に慣れるという限界があります。超音波は直進性が高く障害物に弱いため、屋根裏や壁の中に住み着いた個体の追い出しには力不足になりやすい方法です。屋外からの寄せ付け防止に向く手段と理解しておきましょう。

追い出した後は、直径9cm程度の隙間の封鎖、糞尿の清掃・消毒、餌になるものの片づけまで行って、はじめて再発を防げます。自力での対応が難しい場合は専門業者への相談を検討しましょう。

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