
イタチが嫌がる音は、超音波・大きな生活音・人の話し声などです。イタチは16Hz〜44kHz程度という人より広い音域を聞き取れるうえ、警戒心が強いため、音による刺激で一時的に追い出せる場合があります。ただし音に慣れると戻ってくるため、音だけでは解決しません。
本記事では、イタチが嫌がる音の種類・効く仕組み・超音波の使い方と限界・追い出した後にやるべきこと・業者の選び方を解説しています。

目次

イタチが嫌がる音は、大きく分けて下記の3種類です。
| 音の種類 | 期待できる効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| 超音波(20kHz以上) | 人に聞こえない音でイタチにだけ不快感を与える | 慣れる/障害物に弱い |
| 大きな生活音・金属音 | 突発的な音で警戒させ、その場から離れさせる | 近隣への騒音配慮が必要 |
| 人の話し声・ラジオ | 人の気配を感じさせ、居着きにくくする | 効果は緩やかで即効性はない |
いずれも共通しているのは、「不快に感じて自分から離れる」という効果である点です。音でイタチを弱らせたり、捕まえたりできるわけではありません。
そのため、音による対策は一時的な追い出しの手段として位置づけるのが現実的です。追い出せたとしても、音に慣れれば戻ってきますし、そもそも住み着ける環境が残っている限り再侵入のリスクはなくなりません。
音で追い出したうえで侵入口を塞ぐ、という流れをセットで考えることが大切です。ここからは、音がなぜ効くのか、どこに限界があるのかを順に見ていきます。

イタチが音を嫌がるのには、下記の3つの理由があります。
イタチが聞き取れる音の範囲は、およそ16Hz〜44kHzとされています。人の可聴域はおよそ20Hz〜23kHzのため、イタチは人よりもかなり高い音まで聞き取れる計算です。
つまり、人には無音に感じられる20kHz以上の音でも、イタチにははっきりと聞こえています。市販の動物撃退用の超音波装置は、この帯域を狙って音を出す仕組みです。
ただし、イタチは聴覚が飛び抜けて優れた動物というわけではありません。音を嫌がる本質的な理由は、次に挙げる性質にあります。
イタチは体長30〜40cm程度の小さな動物で、野生では猛禽類や大型の肉食獣に狙われる立場にあります。そのため、聞き慣れない音や突発的な音に強く反応します。
イタチやテンのように警戒心が強く臆病な動物は、音だけでなく、人の気配や強い光といった外部からの刺激をまとめてストレスと感じます。安心して眠れない場所だと判断すれば、その場を離れる可能性が高くなります。
イタチが屋根裏や床下に住み着くのは、そこが「安全に眠れて子育てもできる場所」だからです。逆にいえば、その条件が崩れれば別の場所を探し始めます。
継続的に不快な刺激がある空間は、巣として適さないと判断されます。これが、音による追い出しが成立する仕組みです。音そのものがイタチを傷つけるのではなく、住み心地を悪くすることで自発的な移動を促している、という理解が正確です。

超音波装置でイタチの追い出しを試す場合は、下記の3点を意識しましょう。
超音波装置は、イタチの侵入口から最も遠い位置に設置します。屋根裏であれば最奥にあたる場所です。
侵入口の近くに置いてしまうと、イタチにとっては逃げ道の手前に不快な音がある状態になり、かえって奥へ逃げ込ませてしまいます。外へ向かう動線を残したうえで、奥から押し出すように設置するのが基本です。
なお、天井裏に人が入れない住宅では点検口付近からの設置になるため、効果が届く範囲は限られます。設置できる場所によって結果が変わる点は、あらかじめ理解しておきましょう。
同じ周波数の音を流し続けると、イタチはその音に慣れてしまいます。慣れを遅らせるには、周波数を自動で切り替える機能がある製品を選びましょう。
複数の周波数をランダムに切り替えるモードを備えた製品も販売されています。ただし、切り替え機能があっても慣れを完全に防げるわけではありません。効果が続く期間には個体差があるため、装置を設置したら定期的に反応を確認することが大切です。
音だけを使うより、光や匂いと組み合わせたほうが刺激が単調になりにくく、慣れるまでの時間を稼げます。
夜行性のイタチは強い光も嫌うため、センサーライトの併用は有効です。匂いによる対策とあわせて使うのもよいでしょう。イタチの嫌う匂いについては、本サイトの「イタチの臭いはなぜ強烈?原因・消臭対策・寄せ付けない方法を解説」で解説しています。

音を使ったイタチ対策には、下記のような限界と注意点があります。
音による対策の最大の限界が、慣れです。最初は音を嫌がって逃げたイタチも、時間が経つにつれて「危険がない音」だと学習します。
これはイタチに限った話ではなく、動物全般が持つ新しい刺激への適応によるものです。危険がないと判断されれば、不快な環境であっても再び戻ってきます。
もう一点押さえておきたいのが、音で動かせるのは「イタチが今いる場所」だけだという事実です。住み着ける環境そのものが変わらなければ、装置を止めた時点で元に戻ります。
超音波はイタチにストレスを与えますが、命に関わるものではありません。音を当てられたイタチが弱ったり死んだりすることはなく、あくまで嫌がる音というだけです。
そもそもイタチは鳥獣保護管理法によって保護されており、許可なく捕獲したり傷つけたりできません。自治体への申請と許可が必要なため、自力でできるのは追い出しと侵入防止までです。
参照:環境省「捕獲許可制度の概要」
「音でイタチを駆除できる」という表現を見かけることがありますが、正確ではありません。音でできるのは追い出しと寄せ付け防止であると理解しておきましょう。
超音波は基本的に人には聞こえませんが、子どもや若い人は可聴域が広いため、機種によっては聞こえる場合があります。就寝スペースの近くで使うときは、家族に聞こえていないか確認しましょう。
犬や猫などのペットにも超音波は聞こえます。屋内で使う場合は、ペットが落ち着かない様子を見せないか観察しながら進めてください。
ラジオや金属音など、人にも聞こえる音を使う方法は、近隣への騒音配慮が欠かせません。夜間の使用は避け、日中の時間帯に限るなどの工夫が必要です。
駆除の達人は、イタチをはじめとする害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、イタチの追い出しでお困りの場合に気軽にご連絡ください。

音でイタチを追い出せても、そのままでは再び戻ってきます。追い出した後は下記の3つを必ず行いましょう。
イタチは帰巣本能が強く、一度住み着いた場所に何度も戻ろうとします。追い出した後に侵入口を塞がなければ、再侵入は避けられません。
イタチは3cm程度、500円玉ほどの隙間があれば通り抜けられます。主な侵入口は、屋根と外壁の取り合い部分、雨樋まわり、床下の通気口、エアコン配管などの貫通部です。
封鎖にはパンチングメタルや目の細かい金網、コーキング材を使います。網目が3cm以上あるものでは通り抜けられてしまうため、3cm未満の目の細かい部材を選びましょう。
参照:大東市「イタチについて」
なお、追い出しが完了する前に塞いでしまうと、イタチを屋内に閉じ込めることになります。死骸が腐敗すれば強烈な悪臭や害虫の発生につながるため、順序は必ず守ってください。
イタチには同じ場所に糞をためる習性があるため、住み着かれた場所には糞尿が蓄積しています。臭いが残っていると、その匂いを頼りに再び戻られやすくなります。
清掃の際は、手袋・マスクなどを着用してから作業しましょう。糞尿には寄生虫や病原菌が含まれる可能性があります。清掃後は消毒剤を散布し、体表から落ちたダニやノミの駆除剤散布まで行うと安心です。
参照:枚方市「イタチについて」
天井裏での作業は装備も必要で、自力では難しいケースが多い作業です。糞量が多い場合は専門業者への依頼を検討しましょう。
生ゴミやペットフード、収穫せずに放置した果実などは、イタチを引き寄せる要因になります。生ゴミは蓋付きの容器に入れ、ペットフードを屋外に出しっぱなしにしないようにしましょう。
家の中や周辺にネズミがいる場合、ネズミ自体がイタチの餌になります。イタチ対策と並行してネズミ対策を行うことも有効です。イタチが何を食べるかについては、本サイトの「イタチの好きな食べ物は何?侵入対策・放置のリスク・業者の選び方などを解説」で詳しく解説しています。

イタチ駆除業者を選ぶ際は、下記の3点を意識して選びましょう。
イタチ駆除を依頼する業者は、下記の3つの資格・許可を持っているか確認しましょう。
| 資格・許可 | 内容 |
|---|---|
| 狩猟免許 | イタチの捕獲には罠猟・網猟の狩猟免許が必要 |
| 解体工事登録 | 糞尿被害によるリフォーム工事に備えて |
| 損害賠償保険 | 屋根裏作業中の家財破損リスクに備えて |
実績数や口コミも業者選びの重要な判断材料です。公式サイトに掲載された施工事例の数と内容を確認したうえで、Googleマップなどの第三者サイトの口コミもあわせて見ておきましょう。
イタチ駆除の費用相場は5〜15万円程度ですが、被害状況や封鎖箇所の数によって大きく変動します。3〜5社に同じ条件で相見積もりを依頼することで、地域の適正価格が見えてきます。
「一式」と省略された見積書には注意が必要です。作業内容ごとに単価が明示されている業者の方が、契約後の追加料金トラブルを防げます。
イタチ駆除のアフターケアでは、再発時の補償内容と保証期間が重要なチェックポイントです。保証内容には大きく2種類があります。
| 保証の種類 | 内容 |
|---|---|
| 部分保証 | その駆除業者が対処した部分からの再侵入のみが保証の対象 |
| 侵入保証(再発保証) | どの箇所からの侵入でも保証の対象 |
侵入保証の方が補償範囲が広く安心です。保証期間の長さや、定期点検が無償か有償かも比較ポイントになります。

音による対策で追い出せない場合や、封鎖まで含めて任せたい場合には、即日駆除も可能な「駆除の達人」をご検討ください。
メールフォーム・電話で24時間問い合わせ可能なので、イタチでお困りの方はお気軽に相談・無料見積もりをお申し込みください。
【駆除の達人の3つの強み】
駆除費用、殺菌・消毒費用、清掃費用、出張費用、深夜料金、休日料金、すべて込みで7,700円からの対応が可能です。
見積もり料金は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
「駆除の達人」には多数のイタチ駆除の実績があります。ここでは、岡山県岡山市のイタチ対策工事の事例を紹介します。
【作業内容】
このお宅は室内に糞と尿による臭いが酷く、糞量も多い状態でした。そのため、まず1階と2階の天井裏の糞清掃から作業を開始しています。
糞清掃が終わったあと、1階と2階の天井裏と床下で燻煙追い出し作業を行いました。1階天井裏は和天井という厚みの薄い天井だったため、壁の隙間や天井裏内に煙がしっかり行き渡るよう、時間をかけて作業を進めています。
現場で使われたのは超音波ではなく、煙による追い出しでした。音は障害物に遮られやすく、壁の内部や天井裏の奥まで均一に届けるのが難しいためです。
その後の外部侵入口封鎖工事では、玄関の上の板金屋根と1階屋根の重なった部分にイタチの足跡が複数確認できました。封鎖箇所は2階屋根の重なった部分2箇所と1階の入母屋の両脇で、パンチングメタルとコーキングを使用して塞いでいます。
山が近い立地のため、イタチ以外にアシナガバチなどの害虫の姿も確認できた現場でした。音による刺激だけでは届かない範囲があるからこそ、確実な追い出しと物理的な封鎖をセットで行うことが再発防止につながります。

イタチ被害でお困りの場合、市役所や保健所などに相談するのもおすすめです。下記のような支援を受けられます。
イタチ被害を市役所や環境課などに相談すると、対応に役立つアドバイスをしてもらえます。イタチ専用の対策ページを設けている自治体もあり、地域の実情に合った情報が得られます。
捕獲器を貸し出している自治体もあります。ただし在庫に限りがある場合が多いため、事前に問い合わせておくとよいでしょう。
参照:大東市「イタチについて」
アドバイスの内容や貸し出す機材は自治体によって異なるため、まずはお住まいの市区町村窓口に相談してみるのがおすすめです。
イタチは農作物や家屋に被害を与えるため、捕獲に対して補助金や報奨金を出す自治体があります。わなの購入費用や狩猟免許取得費の助成を行う自治体もあるため、お住まいの市区町村窓口で確認してみましょう。
ただし、イタチは鳥獣保護管理法で保護されているため、捕獲には自治体の許可が必要です。
参照:環境省「捕獲許可制度の概要」
イタチの侵入対策として、電気柵やワイヤーメッシュ柵などの設置・維持費に補助金を出す自治体もあります。
「駆除の達人」の営業所がある自治体の支援状況は、下記の表のとおりです。
| 都道府県 | 支援制度 |
|---|---|
| 鳥取県 | 鳥取県鳥獣被害総合対策事業費補助金:参照・鳥取県「鳥取県鳥獣被害総合対策事業費補助金」 |
| 島根県 | 狩猟免許取得費の助成制度について:参照・出雲市「狩猟免許取得費の助成制度について【森林政策課】」 |
| 岡山県 | 捕獲奨励金:参照・岡山市「捕獲奨励金」 |
| 広島県 | 狩猟免許取得費補助金について:参照・東広島市「狩猟免許取得費補助金」 |
| 香川県 | 有害鳥獣捕獲奨励金の申請手続きについて:参照・さぬき市「有害鳥獣捕獲奨励金の申請手続きについて」 |
| 長崎県 | 鳥獣対策関連の補助制度:参照・長崎県「鳥獣対策関連の補助制度|長崎県」 |
| 福岡県 | 狩猟免許取得等にかかる費用助成:参照・福岡市「農業者の方が行う鳥獣対策の取組みへの支援について」 |
| 佐賀県 | 狩猟免許取得費用の助成:参照・佐賀市「狩猟免許を取得しませんか?~狩猟免許取得費用等の一部を助成します~」 |
報奨金や補助金を受け取る条件は各自治体で異なるため、お住まいの市区町村窓口で確認してみましょう。
イタチが嫌がる音は、超音波・大きな生活音・人の話し声の3種類です。可聴域が16Hz〜44kHz程度と広く、警戒心が強い動物のため、音による一時的な追い出しは期待できます。
一方で、イタチは音に慣れるという限界があります。音で駆除や捕獲ができるわけではなく、動かせるのは今いる場所だけです。追い出した後に3cm未満の目の細かい部材で侵入口を封鎖し、糞尿の清掃・消毒と餌になるものの片づけまで行って、はじめて再発を防げます。
高所の封鎖作業や糞量の多い清掃は危険を伴うため、自力での対応が難しい場合は専門業者への相談を検討しましょう。
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