シロアリの羽アリが大量発生したら?原因・正しい対処法・やってはいけないことを解説

シロアリ

シロアリの羽アリの大量発生は、巣が成熟したサインです。室内から大量に出てきた場合は、床下にシロアリ被害が進行している可能性が高いといえます。慌てて殺虫スプレーを巣穴に噴射すると被害が広がるため、掃除機や粘着テープで物理的に駆除しましょう。

本記事では、羽アリが大量発生する原因・時期・正しい対処法・やってはいけないことを解説しています。

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シロアリの羽アリが大量発生する原因

シロアリの羽アリが大量発生するのには、下記の3つの原因があります。

  • 巣が成熟し繁殖期を迎えた
  • 群飛(結婚飛行)のタイミング
  • 室内発生は床下被害のサイン

巣が成熟し繁殖期を迎えた

羽アリの大量発生は、シロアリの巣が成熟したサインです。シロアリは巣の中の数が増えて維持が難しくなると、新しい巣を作るために羽アリを飛ばします。

羽アリを飛ばせるほど成熟した巣には、数千〜数万匹のシロアリがいるとされます。大量の羽アリが出るということは、それだけ大きな巣ができている可能性が高いといえます。巣の外に出る羽アリの多くは新しい巣を作れずに死んでしまいますが、それでも繁殖を選ぶのは巣が安定しているからこそです。

参照:東京都保健医療局「シロアリ

群飛(結婚飛行)のタイミング

羽アリが一斉に飛び立つ現象を「群飛(ぐんぴ)」といいます。これは新しいオスとメスが対になって、別の場所に新しい巣を作るための繁殖行動です。

群飛では、集団で行動することで天敵に襲われるリスクを下げています。そのため、シロアリの羽アリは一度に大量の個体が同時に発生するという特徴があります。

室内発生は床下被害のサイン

羽アリが室内から大量に発生した場合は、特に注意が必要です。床下や壁の内部にあるシロアリの巣から発生している可能性が高く、すでに建物が食害を受けているサインだからです。

外に出てくる羽アリは、巣全体のごく一部にすぎません。室内で羽アリを見たということは、その裏に多数の働きアリが潜んでいると考えられます。早急に床下を調査する必要があります。庭や公園など屋外で羽アリを見るのは自然なことですが、室内からの発生は被害が進行している危険信号です。

羽アリが大量発生しやすい時期と条件

シロアリの羽アリは、種類によって発生しやすい時期と条件が異なります。

  • ヤマトシロアリは4〜5月の日中
  • イエシロアリは6〜7月の夕方〜夜
  • 雨上がりで高温多湿の日

ヤマトシロアリは4〜5月の日中

日本で最も多く見られるヤマトシロアリの羽アリは、4〜5月の日中に飛び立ちます。西日本では4月下旬から5月にかけて、東北から北海道にかけては6月頃に群飛が見られます。

春先の暖かい日に、家の中や周辺で黒っぽい羽アリを大量に見かけた場合は、ヤマトシロアリの可能性が高いです。

イエシロアリは6〜7月の夕方〜夜

イエシロアリの羽アリは、6〜7月の夕方から夜にかけて飛び立ちます。茶色っぽい体色で、光に集まる習性があるため、夜間に窓の明かりや照明に引き寄せられて室内に入ってくることがあります。

イエシロアリはヤマトシロアリよりも被害が大きくなりやすいため、梅雨の時期に大量の羽アリを見かけたら早めの対処が必要です。

雨上がりで高温多湿の日

シロアリは乾燥に弱く、湿度の高い環境を好みます。そのため、雨が降った後に湿度が上がり、気温も高くなるタイミングで群飛が起こりやすくなります。

雨上がりの蒸し暑い日に羽アリが大量発生した場合は、周辺にシロアリの巣がある可能性が高いと考えられます。ただし、特定の温度で必ず発生するわけではなく、気温や湿度など複数の条件が重なったときに起こります。

羽アリが大量発生したときの正しい対処法

シロアリの羽アリが大量発生したときは、下記の手順で対処しましょう。

  • まず落ち着いて発生場所を確認する
  • 掃除機や粘着テープで物理的に駆除する
  • 水場はシャワーで流す
  • 数匹をサンプルとして保管する

まず落ち着いて発生場所を確認する

羽アリが大量発生すると慌ててしまいますが、まずは落ち着くことが大切です。羽アリが出ているからといって、すぐに建物が倒壊したり、一日二日で被害が急激に進むことはありません。

どこから羽アリが出ているのか、発生源を確認しましょう。床や壁の隙間、和室の畳の周辺、水回りなど、発生している場所を特定することが、その後の対処や業者への相談に役立ちます。

掃除機や粘着テープで物理的に駆除する

室内に出た羽アリは、掃除機で吸い取るのが手軽で効果的です。シロアリの羽アリは体のつくりが弱いため、掃除機で吸った勢いで死んでしまいます。吸い込んだ紙パックはそのままゴミ袋に入れて処分しましょう。まれに生き残っていることもありますが、1日ほど時間を置けば弱って死にます。

掃除機が使えない場合は、粘着テープや粘着ローラーで貼り付けて駆除する方法もあります。物理的に取り除くことで、薬剤を使わずに対処できます。サイクロン式の掃除機や夜間で掃除機が使えない場合にも、粘着シートは役立ちます。

水場はシャワーで流す

浴室などの水場で羽アリが発生した場合は、シャワーの水で流す方法が有効です。羽アリは水圧で駆除でき、排水口に流せます。

排水口に流す際は、目の細かいヘアキャッチャーを設置しておくと、羽アリが流れずに回収できます。回収した羽アリはポリ袋に密閉して処分しましょう。

数匹をサンプルとして保管する

羽アリを駆除する際、数匹を容器に入れてサンプルとして保管しておきましょう。後で専門業者に調査を依頼するときに、シロアリかクロアリかを正確に判断してもらえます。

発生した日時や場所をメモしておくと、業者が被害状況を把握する手がかりになります。羽だけが大量に落ちている場合は、その羽も残しておくと判断材料になります。

羽アリ大量発生時にやってはいけないこと

シロアリの羽アリが大量発生したとき、下記の行動は避けましょう。

  • 殺虫スプレーを巣穴に噴射する
  • 自己判断で放置する
  • 発生源を塞いで閉じ込める

殺虫スプレーを巣穴に噴射する

羽アリが出てくる穴や隙間に、殺虫スプレーを噴射するのは避けましょう。かえって被害を広げるおそれがあるためです。

殺虫スプレーには虫が嫌がる忌避成分が含まれており、奥にいるシロアリが薬剤を嫌って別の場所へ移動します。シロアリが分散すると被害箇所が増え、駆除がより難しくなってしまいます。室内に飛んでいる羽アリへの対処は、掃除機などの物理的な方法にとどめましょう。なお、毒餌タイプの殺虫剤も羽アリには効果が薄いため、その場での駆除には向きません。

自己判断で放置する

「羽アリが落ち着いたから大丈夫」と自己判断で放置するのは危険です。羽アリの群飛は数時間で落ち着きますが、巣そのものがなくなったわけではありません。

室内で大量発生した羽アリを放置すると、床下のシロアリ被害が進行し続けます。一度大量発生が起きた場合は、根本原因である巣を駆除しない限り、毎年同じ時期に繰り返される可能性が高いです。

発生源を塞いで閉じ込める

羽アリの発生源を、テープやパテで塞いで閉じ込めようとするのも逆効果です。出口を塞いでも、シロアリは別の隙間を見つけて出てきたり、壁の内部で被害を広げたりします。

発生源を塞ぐのではなく、専門業者に床下を調査してもらい、巣そのものを駆除することが根本的な解決につながります。

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駆除の達人は、シロアリなどさまざまな害虫・害獣に対応できる害虫・害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、羽アリの大量発生でお困りの場合に気軽にご連絡ください。

シロアリとクロアリの羽アリの見分け方

大量発生した羽アリが、シロアリかクロアリかを見分けることが大切です。クロアリは住宅に害を与えませんが、シロアリは建物の木材を食害します。

  • 体の形と羽で見分ける
  • 発生時期で見分ける

体の形と羽で見分ける

シロアリとクロアリの羽アリは、体の形と羽で見分けられます。シロアリの羽アリは胴体にくびれが少なく、寸胴な形をしています。一方、クロアリの羽アリは胴体にはっきりとしたくびれがあります。

羽にも違いがあります。シロアリの羽アリは前後の羽がほぼ同じ大きさですが、クロアリの羽アリは前の羽が後ろの羽よりも大きくなっています。また、シロアリの羽は取れやすく、発生源の近くに羽だけが散らばっていることがあります。触角の形も手がかりで、シロアリは数珠状、クロアリはくの字型です。

羽アリの見分け方の詳細は、本サイトの「シロアリの羽アリとは?発生時期・クロアリとの見分け方・対処法を解説」で解説しています。

発生時期で見分ける

発生時期も見分ける手がかりになります。4月の終わりから5月にかけて大量発生した場合は、シロアリ(ヤマトシロアリ)の可能性が高いです。

クロアリの羽アリは4月から11月頃まで幅広い時期に見られ、特に8月以降に飛び立つ羽アリはほとんどがクロアリです。判断が難しい場合は、サンプルを保管して専門業者に確認してもらいましょう。

シロアリ駆除業者を選ぶポイント

シロアリ駆除業者を選ぶ際は、下記の3点を意識して選びましょう。

  • 薬剤の知識・資格・認定・実績のチェック
  • 見積書の項目をチェック
  • 保証内容・アフターケアのチェック

薬剤の知識・資格・認定・実績のチェック

シロアリ駆除業者を選ぶ際は、下記の2つの資格に認定された社員が在籍している会社をおすすめします。

資格内容
しろあり防除施工士シロアリ・腐朽・木材・薬剤・建築・防除施工の知識を持つ技術者向けの資格 参照:公益社団法人日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士
蟻害・腐朽検査士シロアリや腐朽など生物劣化に関する住宅の検査診断の結果を専門的かつ中立的立場から報告・提案できる者向けの資格 参照:公益社団法人日本しろあり対策協会「蟻害・腐朽検査士

これらの資格を持つ業者は、シロアリの薬剤や施工に関する専門知識を持っています。実績数や口コミも業者選びの重要な判断材料になるため、Googleマップなどの第三者サイトもあわせて確認しましょう。

見積書の項目をチェック

シロアリ駆除業者と契約する前に、必ず見積書を入手して内容を確認しましょう。作業内容や使用薬剤ごとに単価が明示されていることが信頼できる業者の条件です。

「一式」と省略された見積書には注意が必要です。床下点検の際に写真や動画を撮影し、被害状況を見せてくれる業者は信頼度が高いといえます。

保証内容・アフターケアのチェック

シロアリ駆除が終わった後も、継続的なアフターケアが大切です。保証内容には施工保証と修繕費保証の2種類があります。

施工保証はどの業者も基本的に設けていますが、修繕費保証は含まれない場合もあるため、契約前に確認しておきましょう。保証期間の長さや定期点検の有無も比較ポイントです。

シロアリの駆除・対策には駆除の達人をご検討ください

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見積もり料金は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

シロアリ被害に関する各自治体の取り組み

シロアリ駆除を検討するときは、市役所などの自治体に相談するのもおすすめです。下記のような支援を受けられます。

  • シロアリの特徴・対処法・業者の紹介などのアドバイス
  • シロアリ被害による自宅改修に対する補助金

シロアリの特徴・対処法・業者の紹介などのアドバイス

シロアリ駆除を検討するときに市役所や保健所に相談すると、対処法のアドバイスや業者選びの参考になる団体を紹介してもらえます。リーフレットや資料を配布している自治体もあります。

参照:秋田市「衛生害虫(シロアリ)

業者選びの参考としては「公益社団法人日本しろあり対策協会」や「公益社団法人 日本ペストコントロール協会」を紹介されるケースが多いです。これらの団体に加盟している業者は、シロアリ対策に関する一定の専門知識を持っているため、業者選びの目安として活用できます。

シロアリ被害による自宅改修に対する補助金

シロアリ駆除そのものに補助金や助成金を出す自治体は、基本的にありません。ただし、福島県金山町など、ごく少数の自治体で害虫駆除に対する補助金が設けられている例があります。

参照:金山町「カメムシなどの害虫駆除に補助金が出ます

シロアリ被害によって自宅改修や耐震工事が必要になった場合は、補助金や雑損控除を活用できる可能性があります。詳しくは本サイトの「シロアリ対策の費用は?相場の調べ方・安く抑える方法を解説」もあわせてご覧ください。

「駆除の達人」の営業所がある自治体での自宅改修に関わる支援状況の一部は、下記の表のとおりです。

都道府県支援制度
鳥取県鳥取県「とっとり住まいる支援事業
島根県雲南市「令和7年度 木造住宅耐震改修助成事業
岡山県岡山県「令和7年度おかやまの木で家づくり支援事業について – 岡山県ホームページ(林政課)
広島県広島県「住宅振興施策のご案内 ~新築・改修等の支援制度~
香川県香川県「「かがわヒノキ」住宅助成事業のご案内
長崎県長崎市「令和7年度 住宅リフォーム支援補助金
福岡県福岡市「木造戸建住宅の耐震化に向けた支援について
佐賀県佐賀県「佐賀県ふるさと木材利用拡大推進事業費補助金交付要綱・実施要領を一部改正しました

*情報は令和7年度のものです。8年度のものは公開後、各自ご確認ください。

まとめ

シロアリの羽アリの大量発生は、巣が成熟したサインです。特に室内から大量に発生した場合は、床下のシロアリ被害が進行している可能性が高いといえます。

正しい対処法は、まず落ち着いて発生場所を確認し、掃除機や粘着テープで物理的に駆除することです。殺虫スプレーを巣穴に噴射する、自己判断で放置する、発生源を塞いで閉じ込めるといった行動は被害を広げるため避けましょう。羽アリの大量発生に気づいたら、早めに専門業者へ床下調査を依頼することが大切です。

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