
10月に見かける羽アリの多くは、住宅に害を与えないサクラアリです。ヤマトシロアリは4〜5月、イエシロアリは6〜7月が群飛の時期のため、10月にこれらが大量発生することはほとんどありません。ただし、アメリカカンザイシロアリだけは6〜10月に群飛するため例外です。
本記事では、10月の羽アリの正体・サクラアリの特徴・注意すべきアメリカカンザイシロアリ・見分け方・対処法を解説しています。

目次

10月に室内や家の周りで見かける羽アリの多くは、住宅に害を与えないサクラアリです。住宅を食害するヤマトシロアリとイエシロアリは、いずれも10月には群飛の時期を過ぎているためです。
| 羽アリの種類 | 群飛の時期 | 見た目 | 住宅への害 |
|---|---|---|---|
| サクラアリ | 10〜11月の午前中 | 淡褐色・1.5mm程度と小さい | なし |
| ヤマトシロアリ | 4〜5月の日中 | 黒っぽい・4〜6mm程度 | あり |
| イエシロアリ | 6〜7月の夕方〜夜 | 茶褐色・7〜9mm程度 | あり |
| アメリカカンザイシロアリ | 6〜10月の日中 | 褐色で頭部が赤褐色・8〜11mm程度 | あり |
ただし、10月の羽アリがすべて無害だと言い切れるわけではありません。外来種のアメリカカンザイシロアリだけは秋まで群飛が続くため、この1種類だけは注意が必要です。
まずは自宅で見かけた羽アリがどれに当てはまるのかを確認しましょう。
10月から11月にかけて室内へ紛れ込んでくる羽アリの代表が、サクラアリという淡い褐色の小さなアリです。10月は一年の中で最後の羽アリシーズンにあたります。
サクラアリは建物の木材を食害しません。室内で見かけても、住宅の構造に影響が出ることはないため、基本的に慌てる必要はありません。
住宅被害の大半を占めるヤマトシロアリの群飛は、4月下旬から5月にかけての日中です。イエシロアリは6月から7月の夕方から夜にかけて飛び立ちます。
どちらも10月は群飛の時期から外れているため、この時期に大量の羽アリが出た場合、これらのシロアリである可能性は低いと考えられます。
ただし、群飛がないことと被害がないことは別の話です。シロアリ自体は冬眠せず、一年を通して床下や壁の内部で活動を続けています。羽アリが出ない時期でも、床下で食害が進んでいるケースはあります。
参照:東京都保健医療局「シロアリ」
唯一の例外が、アメリカカンザイシロアリという外来種です。群飛の中心が6月から10月頃と秋までかかるため、10月に羽アリを見た場合に警戒すべき種類はこれにあたります。
在来のシロアリとは生態が大きく異なり、発見も駆除も難しい相手です。特徴とサインについては、この後の章で詳しく解説します。

10月の羽アリの多くを占めるサクラアリには、下記のような特徴があります。
サクラアリの羽アリは体長1.5mm程度と非常に小さく、淡い褐色をしています。シロアリの羽アリは最も小さいヤマトシロアリでも4mm以上あるため、大きさの差は一目でわかります。
網戸のわずかな隙間やサッシの継ぎ目からも入ってくるほど小さいため、室内で見つかることも珍しくありません。褐色で極端に小さい羽アリであれば、まずサクラアリを疑ってよいでしょう。
サクラアリが飛ぶ時間帯は主に午前中です。空中で交尾を行うため、高い場所に固まって停滞する性質があります。
家屋の屋根の上や、日差しの当たる外壁に群れているのをよく見かけます。集団で飛んでいる様子は目立ちますが、家の中から湧いて出ているわけではなく、屋外から飛来したものが室内に紛れ込むかたちです。
なお、秋にはキイロシリアゲアリやトフシアリなどの羽アリも見られます。いずれも屋外性で住宅への害はないため、大量に飛んでいても建物の心配をする必要はありません。
サクラアリの群飛は、一般的に数日から10日ほどで自然に落ち着きます。建物への害がないため、必ずしも駆除する必要はありません。
室内に入ってきた分が気になる場合は、掃除機や粘着テープで取り除く程度で十分です。網戸の破れやサッシの隙間を補修しておくと、侵入を減らせます。

10月の羽アリで唯一警戒すべきなのが、外来種のアメリカカンザイシロアリです。下記の3点を押さえておきましょう。
アメリカカンザイシロアリは、1970年代に輸入された家具材などとともに国内へ入ってきた外来種です。現在は国内の広い範囲で生息が確認されています。
群飛は6月から10月頃の日中が中心です。在来のシロアリのように一度に大量の羽アリが飛び立つのではなく、少数ずつ何度も繰り返されるのが特徴といえます。
「数匹だから気にしなくていい」と判断せず、室内の木部や家具から出ているかどうかを確認しましょう。屋外から飛来したサクラアリとは、発生場所が決定的に異なります。
アメリカカンザイシロアリの発見で最も手がかりになるのが、木材の外に排出される糞粒です。羽アリを見るより、この糞粒で気づくケースのほうが多いといえます。
糞粒は長径1mm程度、黄色から褐色の乾いた粒で、俵のような形をしています。砂粒や細かいゴミのように見えるため、見落とされがちです。
家具の下、床、窓枠、押し入れの床板などに砂粒のようなものが繰り返し溜まる場合は要注意です。掃除してもまた同じ場所に溜まるようであれば、上部の木材に巣がある可能性があります。
在来のシロアリは土の中の水分を必要とするため、基礎や壁に蟻道という泥のトンネルを作ります。一方でアメリカカンザイシロアリは、乾いた木材に含まれるわずかな水分だけで生きられるため、蟻道を作りません。
蟻道という目印がないうえに、床下だけでなく小屋組や家具、建具など建物の高い位置にも巣を作ります。1軒の家の中に複数の巣が点在することもあり、発見と駆除の難易度は在来種より高くなります。
床下への薬剤散布だけでは対処しきれないため、疑わしい場合は専門業者の調査を受けましょう。

見かけた羽アリがシロアリかどうかは、下記の3点で見分けられます。
シロアリの羽アリは胴体にくびれが少なく、寸胴な形をしています。サクラアリを含むクロアリの仲間は、胸と腹の間にはっきりとしたくびれがあります。
触角の形も手がかりです。シロアリの触角は数珠をつないだようなまっすぐな形で、クロアリの触角はくの字に折れ曲がっています。
シロアリの羽アリは、前後4枚の羽がほぼ同じ大きさです。クロアリの羽アリは前の羽が後ろの羽よりも大きく、左右で見比べると差がわかります。
シロアリの羽は取れやすいという性質もあります。発生源の近くに羽だけが散らばっている場合は、シロアリの可能性を疑いましょう。
10月の判別では、体の大きさが最もわかりやすい指標になります。サクラアリは1.5mm程度と極端に小さく、アメリカカンザイシロアリは8〜11mm程度と大きいためです。
色にも違いがあります。サクラアリが淡い褐色なのに対し、アメリカカンザイシロアリは褐色で頭部が赤褐色です。並べて比べる機会は少ないものの、大きさと頭部の色を見れば区別がつきます。
羽アリの見分け方の詳細は、本サイトの「シロアリの羽アリとは?発生時期・クロアリとの見分け方・対処法を解説」で解説しています。
駆除の達人は、シロアリなど様々な害虫・害獣に対応できる害虫・害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、羽アリの種類が判断できない場合に気軽にご連絡ください。

10月に羽アリを見つけたときは、下記の手順で対処しましょう。
室内に入った羽アリは、掃除機で吸い取るのが手軽です。羽アリは体のつくりが弱いため、吸い込んだ勢いで死んでしまいます。紙パックはそのままゴミ袋に入れて処分しましょう。
掃除機が使えない場合は、粘着テープや粘着ローラーで貼り付けて取り除けます。サクラアリであれば数日で収まるため、この対処だけで問題ありません。
対処の前に、どこから羽アリが出てきたのかを確認しておきましょう。窓や網戸から入ってきたのであれば屋外からの飛来で、サクラアリの可能性が高いといえます。
一方、閉め切った部屋の中や、家具・柱・押し入れの木部から出ている場合は、室内に巣がある可能性があります。この場合はアメリカカンザイシロアリを疑いましょう。
数匹を容器に入れて保管しておくと、業者に調査を依頼したときに種類を正確に判断してもらえます。発生した日時と場所をメモしておくことも判断材料になります。
羽アリが出てきた穴や隙間に、殺虫スプレーを噴射するのは避けましょう。シロアリだった場合、かえって被害を広げるおそれがあるためです。
殺虫スプレーには虫が嫌がる忌避成分が含まれており、奥にいるシロアリが薬剤を嫌って別の場所へ移動します。分散すると被害箇所が増え、駆除がより難しくなります。
室内を飛んでいる個体への対処は、掃除機や粘着テープといった物理的な方法にとどめておきましょう。

シロアリ駆除業者を選ぶ際は、下記の3点を意識して選びましょう。
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、下記の2つの資格に認定された社員が在籍している会社がおすすめです。
| 資格 | 内容 |
|---|---|
| しろあり防除施工士 | シロアリ・腐朽・木材・薬剤・建築・防除施工の知識を持つ技術者向けの資格 参照:公益社団法人日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」 |
| 蟻害・腐朽検査士 | シロアリや腐朽など生物劣化に関する住宅の検査診断の結果を専門的かつ中立的立場から報告・提案できる者向けの資格 参照:公益社団法人日本しろあり対策協会「蟻害・腐朽検査士」 |
アメリカカンザイシロアリが疑われる場合は、通常の床下散布では対処できません。木部への直接処理や燻蒸などの対応実績があるかもあわせて確認しましょう。実績数や口コミは、Googleマップなどの第三者サイトも参考になります。
シロアリ駆除業者と契約する前に、必ず見積書を入手して内容を確認しましょう。作業内容や使用薬剤ごとに単価が明示されていることが信頼できる業者の条件です。
「一式」と省略された見積書には注意が必要です。床下点検の際に写真や動画を撮影し、被害状況を見せてくれる業者は信頼度が高いといえます。
シロアリ駆除が終わった後も、継続的なアフターケアが大切です。保証内容には施工保証と修繕費保証の2種類があります。
施工保証はどの業者も基本的に設けていますが、修繕費保証は含まれない場合もあるため、契約前に確認しておきましょう。保証期間の長さや定期点検の有無も比較ポイントです。

10月の羽アリの種類が判断できない場合や、床下の状態が気になる場合は、即日対応も可能な「駆除の達人」をご検討ください。
メールフォーム・電話で24時間問い合わせ可能なので、羽アリを見つけた時点でお気軽に相談・無料見積もりをお申し込みください。
【駆除の達人の3つの強み】
駆除費用、殺菌・消毒費用、清掃費用、出張費用、深夜料金、休日料金、すべて込みで7,700円からの対応が可能です。
見積もり料金は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

シロアリ駆除を検討するときは、市役所などの自治体に相談するのもおすすめです。下記のような支援を受けられます。
シロアリ駆除を検討するときに市役所や保健所に相談すると、対処法のアドバイスや業者選びの参考になる団体を紹介してもらえます。リーフレットや資料を配布している自治体もあります。
参照:秋田市「衛生害虫(シロアリ)」
業者選びの参考としては「公益社団法人日本しろあり対策協会」や「公益社団法人 日本ペストコントロール協会」を紹介されるケースが多いです。これらの団体に加盟している業者は、シロアリ対策に関する一定の専門知識を持っているため、業者選びの目安として活用できます。
シロアリ駆除そのものに補助金や助成金を出す自治体は、基本的にありません。ただし、福島県金山町など、ごく少数の自治体で害虫駆除に対する補助金が設けられている例があります。
参照:金山町「カメムシなどの害虫駆除に補助金が出ます」
シロアリ被害によって自宅改修や耐震工事が必要になった場合は、補助金や雑損控除を活用できる可能性があります。詳しくは本サイトの「シロアリ対策の費用は?相場の調べ方・安く抑える方法を解説」もあわせてご覧ください。
「駆除の達人」の営業所がある自治体での自宅改修に関わる支援状況の一部は、下記の表のとおりです。
| 都道府県 | 支援制度 |
|---|---|
| 鳥取県 | 鳥取県「とっとり住まいる支援事業」 |
| 島根県 | 雲南市「令和7年度 木造住宅耐震改修助成事業」 |
| 岡山県 | 岡山県「令和7年度おかやまの木で家づくり支援事業について – 岡山県ホームページ(林政課)」 |
| 広島県 | 広島県「住宅振興施策のご案内 ~新築・改修等の支援制度~」 |
| 香川県 | 香川県「「かがわヒノキ」住宅助成事業のご案内」 |
| 長崎県 | 長崎市「令和7年度 住宅リフォーム支援補助金」 |
| 福岡県 | 福岡市「木造戸建住宅の耐震化に向けた支援について」 |
| 佐賀県 | 佐賀県「佐賀県ふるさと木材利用拡大推進事業費補助金交付要綱・実施要領を一部改正しました」 |
*情報は令和7年度のものです。8年度のものは公開後、各自ご確認ください。
10月に見かける羽アリの多くは、住宅に害を与えないサクラアリです。ヤマトシロアリは4〜5月、イエシロアリは6〜7月が群飛の時期のため、この時期に住宅被害のシロアリが大量発生することはほとんどありません。
ただし、アメリカカンザイシロアリだけは6〜10月に群飛するため例外です。蟻道を作らず床下以外にも巣を作るため発見が難しく、砂粒状の乾いた糞粒が最大のサインになります。
判別のポイントは大きさと発生場所です。1.5mm程度で屋外から飛来していればサクラアリ、8〜11mm程度で室内の木部や家具から出ていれば要注意といえます。判断に迷う場合は、数匹を保管したうえで専門業者に調査を依頼しましょう。
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